小春网

 找回密码
 注册账号
楼主: holynose
收起左侧

[日语资料] 私の就職活動その後もろもろ(ページ7にて更新)

[复制链接]
发表于 2009-3-10 17:45:56 | 显示全部楼层
ますます面白くなっていきよる。
更新、更新。。。
お願いします。[.8B70A67]
回复

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2009-3-11 11:56:52 | 显示全部楼层

俺の就職活動その後もろもろ(研修篇 (4))

笑顔のおやじは言った「本社組は仲良くしないとな」
「本社組」「本社組」頭の中にその三文字が響き渡った。
やった、俺は店員じゃなくて本社勤務だよ!やった!
笑顔のおやじの機嫌が良さそうなので、続いて俺が聞いてみた、
「あ・・・あの、自分の配属部署はどちらになりますでしょうか。」
hollynoseくんは・・・海外部だよ」
「そうですか、ありがとうございます。」
俺は嬉しすぎて涙が出そうになった。
名刺ももらえず、配属先も決まらずと思ったが、本社勤務できるとは思わなかった。
開き直って選んだ会社だけど、エリートになれるとは、
俺はなんて運がよかったんだ。

そして交流会が始まり、
みんなは行ったり来たりしていたけど、
決して本社組のテーブルには来ないし、
本社組も本社組のテーブルから離れることはなかった。
時々うらやましい目線を感じて、
俺はうれしかった、そして堂々と受け止めた。
しかし俺が自慢できたのはこの研修の時だけだった。

一日目の研修が終わり、笑顔のおやじの提案で、
本社組+総務の3人がホテルの客室で飲み会を開いた。
丁寧にも総務の連中がビールを買ってきてくれた。
飲んでいるうちにみんなが楽しくなり、話も多くなってきた。
大学のクラブ活動とか、面白い友達の話とか、
俺が日本人じゃなくても難なくあいつらの話に入ることができた。
みんな笑っているが、ただ一人を除いて・・・
「さ、宇野くん」笑顔のおやじは彼に向かって言った。
宇野っていうやつは法学部出身のめがね君で、
最初に見たときは中国人じゃないと思った。
法学を勉強しすぎて笑うことを忘れたかもしれないぐらい表情が固かった。

hollynoseくんになにか聞きたいこととかないかね」
「そうですね。」と答える宇野。
俺に向かって決して笑顔とは言えない表情で口を開いた。
「中国人はよく日本人のことを日本鬼子と呼ぶらしいですが、
hollynoseさんもやっぱり私達を憎んでいるのですか。」

いままで騒いだ空気が急に静かに帰り、
笑顔のおやじを除くやつらは不安げに俺と宇野の顔をうかがったり、
わざとビールを飲んだりした。

宇野は俺をじっと見ていた。
「このやろう」と俺は思った、
しかし俺を動揺させるなんて百年早い、
そして俺は答えた
「当時の中国は弱かったから仕方なかった。
しかしもし逆に日本が弱かったら、中国に同じことをされるかもしれない。
なので、憎しむよりも強くなれることを考えるべき。」
「そうですか」宇野が無表情に言った。

「そういえば宇野くんは大学でクラブとか入ってた」
笑顔のおやじが場の空気を緩和しようと宇野に聞いた。
「はい・・・・・・(ぺらぺら)」
そしてふたたび飲み会会場に活気が戻ってきた。    つづく)
回复

使用道具 举报

发表于 2009-3-11 14:58:52 | 显示全部楼层
続きを待ってま~す
回复

使用道具 举报

发表于 2009-3-16 21:07:57 | 显示全部楼层
めちゃめちゃいい文章だと思います。

今、就活している私はパワーをもらいました。

がんばって、更新を待ってます。
回复

使用道具 举报

发表于 2009-3-17 10:58:12 | 显示全部楼层
空気読めないなメガネクン
回复

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2009-3-17 15:54:32 | 显示全部楼层

俺の就職活動その後もろもろ(研修篇 (5))

夜が明けるとふたたびつまらない研修会がはじまった。
二日目に以降は会社社員による企業研修だった、
接客マナーとか、クレームにあったらどう対応するとか、
代表部署の紹介などなど、
そして交流会もあったが、案外いろんな人に出会った。

俺を中国人と知って資料をわざと裏返しして、
「これ、個人資料だよ」と白目で俺を見たデブ女。
(こいつは新宿の某店舗でサブチーフになったこと俺は知ったが、その後彼女はどうなったかは知らない)
「僕、店員の仕事になれるかな」と超弱腰の周防くん(仮名)
(遠方に飛ばされ、店員となったが、1ヵ月後に辞めていた)
振る舞いが冷静なアメリカ留学経験の持ち主後藤くん、体育系で明るい小林さん。
(ふたたび店舗で会った時、当時の明るさはすっかり消え去り、その後辞めたらしい)

少数の変態を除いて、
ほとんどのやつらは俺を同じ会社に入る仲間として接してくれた。
それは俺が研修を通じて得た唯一の収穫ともいえる。

いよいよクライマックスの最終日を迎えたが、
しかし俺は家にいた。
悪知恵が働いて俺が笑顔のおやじに、
「あの、じつは最終日が卒業式なんですが・・・」とうそをついた。
最終日の前日にうちに帰れた。

うちに帰るとすぐに俺はパソコンの電源を入れた。
久々のネットゲームに満喫し、そのまま徹夜してしまった。
そしていつものように昼過ぎに起きて、
食いたくないけれどそれしかないコンビニ弁当を買って食べて、
またネットゲームという廃人生活を繰り返した。
いずれにしても、仕事が始まると遊べる時間も減るだろうと俺は知っていた。
最後の機会に悔いの残らないように遊ぼうと決めたからだ。

そして330日に速達が届き、
41日午後3時より関東営業部、本社配属社員の入社式の案内だった。
とうとう俺も学生から卒業して社会人になったんだなと、
俺がうれしかった。

いよいよ入社式当日、
案内されて本社大会議室に入り、本社配属は最前列に座ることと告知され、
重役の目の前に座るのかよとおどおどしながらも椅子に座り、
俺が不安いっぱいだったが、
回りに俺が知っていた本社組をのぞいてみると、
あいつらも俺と同じく顔に「緊張」と書いていたような表情だった。

時間になったのか、思い足音とともにオッサン3人が入ってきた。
太いやつが二人、背が小さくてやせていたやつが一人、
悪い学生が座るような感じで、とにかくちゃんと座っていなかった。
みんなめがねをかけていたが、なぜか俺が鋭い視線を感じていた。
まるで不良ににらまれているような、耐えられないぐらいだった。
おそらくそれはよく聞かれる「オーラ」というものだろう。
紹介を聞いてわかったが、真ん中の太っためがねオッサンは社長で、
残りの二人は関東営業部部長と関西営業部部長だった。

正直、俺はこいつらのスピーチはなんだったのかはさっぱり覚えてなくて、
おそらく「これから社会人だから、がんばろう」じゃないかな。
しかし、関西営業部長が景気付きに「がんばろう」の掛け声をしようとして
「がっ」と一文字だけ大声に出した時、
運が悪かったのか、社長がなにげなく一言「じゃ、このへんにしよっ」と
部長が仕方なく残りの4文字を言わなかったことが今でも鮮明に覚えていた。
その後このオッサンがかわいそうに子会社に飛ばされたが、
ぜんぜん不思議ではないと俺は思った。


入社辞令も受け取り、
満足げに俺だけじゃなくみんなも帰ろうと考えたとき、
笑顔のおじさんがマイクを手に
「関東営業部配属のみんなはそのまま残ってください」
よし!俺と関係ない、早く帰れるんだなと思った俺だが、


「本部配属はわたしについてきてください」
な・・なぬ!                   つづく)
回复

使用道具 举报

发表于 2009-3-18 13:34:55 | 显示全部楼层
面白いです。

本当にいい勉強になりました。

その場に一緒にいて一緒に経験したかのように表現がリアルで面白かったです。

続きを期待します。
回复

使用道具 举报

发表于 2009-3-18 15:06:18 | 显示全部楼层

私はlzの一番のファンですよ
がんばって。。。。
回复

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2009-3-19 13:48:01 | 显示全部楼层

俺の就職活動その後もろもろ(研修篇 (6))

俺は本社組といっしょに会議室を出ると、
外にはすでに何人かの先輩社員が待っていた。
「宇野くん、君は谷部長についていてください」
「あっ、君は斉藤君と一緒に4Fだね」
笑顔のおやじの指示に従って、みんな去っていた。
そしてとうとう俺だけになってしまった。

hollynoseくんは私についてきてくれ」
「はっ、はい」
廊下の端で、笑顔のおやじは非常口の扉を開けた。
無言のまま俺はついていた。
もちろん俺は「海外部」はどこにあるのか知るはずもない。
そして3階に着き、笑顔のおやじはふたたび非常口の扉をあけた。
細い廊下が奥まで続いた。
そこを通ると大部屋があり、金属の棚がぎっしりと並び、上には小箱がいっぱい並んであった。
バイトらしい人たちが棚から物を取り出したり、箱に詰め替えたり、シールを貼ったりしていた。
「そ、倉庫!!」
さらに奥に進むと、
オフィスらしい一室がやっと現れた。
真正面に座っていたのは俺を面接した神部長だった。
手前には机何個がくっつけてあって、ファイルが山積みになっていた。
部員達はパソコンに向かってあわてて何かを打ち込んでいた。

笑顔のおやじと一緒に神部長に近づき、
hollynoseくんを連れてきたよ」と笑顔おやじが言った。
「おお、来てくれましたか」神部長が大げさに喜んでくれた。
「さっそく打合せしようか」
「はっ、はい」

案内されたのは神部長と始めてあった会議室だった。
ソファに座るとさっそく一枚の紙が渡された。
hollynoseくんは海外部に配属されたけど、店も経験したほうがいい、
来週関東営業部に研修会があるから、参加して頂戴。
終わったら中野店に一週間研修してくれ。」
俺は神部長の話を聞いて冷とした。
そもそも俺はややこしいことが嫌いで、
すんなり海外部で仕事を始めるかと思えば、また研修か・・・
しかも関東本部の場所というと・・・八王子かよ!!
東京のド田舎じゃないか、中野は知ってるけど家から1時間半だぞ、
1週間も通えってか・・・
暖房が効きすぎたか俺は脳が膨張した感じがした。
「で、hollynoseくんに月給、休日も伝えてなかったよね」神部長は俺をかまわず話し続けた、
「月給は23万円で、休日は中野店の店長と相談して決めてみて。店も棚卸だから忙しいんだ、勤務時間は9時から夜の9時まで」
!!!
俺は気絶しそうになった、
給料はあまり期待してないけど、肝心の休日はどうなってるんだ!まさか年中無休はないよね!
しかもなにこの勤務時間、12時間!
しかし俺は入社したばかりなのに辞めることなんて出来ない、やめたら即帰国になるし、
とりあえずここは将来の楽しい社会人生活のために我慢しようと俺は心を決めた。
「了解しました!」と俺は答えた。
「よし、hollynoseくんを期待してる」神部長はうれしかった。
「さて、みんなに紹介してあげる」と言いながら、オフィスに案内された。

「海外部」と最初に聞いたとき、まして大企業だし、
少なくても20人はいると思ったけどぜんぜん違った。
俺と神部長をいれて7人。
オフィスは大体40平米しかなく、しかも「海外部」以外に2つの部署も入っていた。
部員の紹介が終わり、空いていった席に座らせ、
分厚い製品カタログが目の前のテーブルに置かれ、
「ま、とりあえず読んどいて」と神部長に言われた。

時間はすでに5時を回った、
いつまで読んでいいのか、このカタログはうちとどう関係するのかも一切教えてくれなかった。
しかし俺も聞かなかった・・・
俺は今そのときのことを思い出すと、
剣道の先輩からもらった言葉も一緒に思い出した。
「大きな人になれ、別に体格ではなく、他人から見れば「大きな人」になれ」
たぶんだけど、堂々に振舞うべきことだと俺は思う。
疑問を持ったことを問う、間違ったことを正す、
堂々として他人になにも劣らないと自信を持って行動する。
がしかし、俺は部長より劣っていて、逆らったらビザもなにもなくなると恐れていた。
そして俺は言われたままになった。

俺は漠然とカタログをめくり、見終わったら他のカタログを手に取ってめくり始める。
つまらない、つまらなすぎる。
俺は眠くなってきて、あくびを我慢しようと必死だった。
「よし、今日はこれへんで、お疲れ様」神部長の一言が俺を解放した。

本社に出て腕時計を見ると、すでに6時半を過ぎていた。
先行きにうすうす不安になった俺だけど、
俺の予感は間違いなく正しかった。








    

研修篇完)
回复

使用道具 举报

发表于 2009-3-19 14:26:12 | 显示全部楼层
ますますLZさんの次の傑作に楽しみになってきている。早く更新してくださいね。
回复

使用道具 举报

您需要登录后才可以回帖 登录 | 注册账号

本版积分规则

小春网
常务客服微信
微信订阅号
手机客户端
扫一扫,查看更方便! 快速回复 返回顶部 返回列表