私の就職活動その後もろもろ（ページ7にて更新）

浅井岚

何のコメントしたらいいかよく分からないなぁ⊙﹏⊙b汗

yuko_julia

その後の話を聞きたくなってきた。

holynose

俺の就職活動その後もろもろ（３）

五十代前後のおやじは笑顔を浮かび、
なにかいい返事を待っているかのような目線で俺を見ていた。
若い社員らと違って、偽りの笑顔とはどうも見えない、
当時の俺のような社会に染められていない、まだ純粋だった奴なら
そもそも本物と偽りを分別するなんて出来るわけがない。

説明会の後にすぐ面接とは・・・緊張するな、
というか、書類選考はどうした、合格っていうのか・・・
戸惑っている俺はなぜかおやじの目線に負けて、
「は・・・はい」との一言を漏らしてしまった。

「holynose君だよね」と早速おやじが言った、変わらずの笑顔。
「自己紹介してください。」
「は・・・はい。自分は（ぺらぺらぺら）・・・以上です。」

「そうですか、うちを希望する動機は？」笑顔のおやじは聞いた。

・・・・・・
ドウキ？別に動機なんてない、
開き直ってリクナビＨＰに会社名の前についていたチェックボックスを
クリックしただけで、店員なんて好きじゃないし・・・

「あ・・・あの、御社は業界の常識を変えて・・・
独自のやり方で客をたのませる（楽しませるの間違い）ことで・・・」
どさくさにパンフレットに載っているコメントを思い出した。

「そうですか。」おやじが満足そうにうなずいた。
「君達はなにか質問とかある」若い男性社員に顔を向いて言った。

「は・・・はい」と男性社員があわてて答えた。
なんでお前が緊張するんだよと思う俺、
「自分の欠点はなんですか？」
なかなかくだらないことを聞くねと思う俺。
しかしこれに対して答えを用意してなかった俺。

後でわかったが、その質問に対して素直に答えて
自分の欠点をぺらぺらしゃべる馬鹿は数少ないってこと。
なぜならどの就職対策の本にも
「素直に答えるな！」
「欠点といって、長所と聞こえるように準備せよ！！」と書いてあったからだ。
しかし当時面接経験も少ない、本も読まない俺が知る由もない。
「自分は優柔不断の性格だと思います・・・」と自己検討を始めてしまった。
（２分後）「・・・以上です。」

「そうですか。」と笑顔のおやじ、またも満足そうにうなずいた。
そして、男性社員にもうなずいた。
「で・・・では、第一次面接はこれでおわります。お疲れ様です」
とすぐに男性社員は面接の終了を宣言した。

会社を後にした俺が自由になれたとさえ思ってしまった。
面接はさんざんだったけど、
好きで入る会社でもなければ、店員になる気もない。
とりあえず面白いことを体験したし、いい経験だった。

夜になって、
いつもゲームばかりやっている俺が珍しくﾊﾟｿｺﾝのリクナビ新卒サイトを開いた。
とその時、電話が鳴り始めた。
受話器を取ると、今日面接のときにいた若い男性社員の声だった。
「hollynoseさんのお宅でしょうか。」

「は・・・はい」
「おめでとうございます。第一次面接に合格しました、
次には最終面接に進めさせていただきたいと思います。」

「あっ・・・ありがとうございます。」
まさか、俺が一気に最終面接にいけるとは。

その後
若い男性社員は面接時間とか、注意事項とか言われたけど、
あまり頭に入らなかった。
思っていたのは、友達よりもはやく職が見つかるかもとか、
国に帰れなくてすむかもとかばかりだった。

「お前、それでいいのか、雑貨店の店員だぞ！」
この真実の声があのときの俺には届かなかった・・・　　つづく）

[ 本帖最后由 holynose 于 2009-2-25 16:34 编辑 ]

caridee

面白い話ですね[.D3AC3][.D3AC3]  
続きを楽しんで待ってます。[.2D2EA467F] [.2D2EA467F]

burrmill

てか、会社名知りた～い[.B962]

holynose

それは教えられない。

holynose

俺の就職活動その後もろもろ（4）

最終面接っていうのは、
社長やら、専務やら、常務やらえらい奴らがぞろぞろ出てきて、
応募者を質問攻めまくる罰ゲームみたいのものだと俺は認識していた。
しかし、そこまで進んだ奴は大体受かることは俺も知っていた。
受かって卒業までの楽しい日々を、
自慢できる日々を過ごそうとばかり想像を膨らめせていた。

そして待ちに待った最終面接日、
ふたたび踏み入れた本社ビル、
俺を待っていたのは笑顔のおやじだった。

早速小部屋に案内され、
「hollynose君に会いたい人がいるから、ちょっと待てて」との一言。
え！会いたい人ってなんだよ、普通は「社長がお会いしたい」とか言うじゃないのか。
しかし心の声を抑えて、「は・・・はい」と俺は答えた。

「そうだ、hollynose君なんか飲み物いる？」笑顔のおやじが忘れたかのように。
「い・・・いえ、大丈夫です」とショックのあまり緊張した口調で俺が言った。
「そうか、じゃちょっと待ってて」といいながら笑顔おやじはドアを閉めた。

どうなってるんだと頭のなか混乱していながら
表情に出させないと俺ががんばった。
それもそうだ、
もし小部屋に小型カメラが仕掛けていたら即刻アウトじゃないか。
そんな俺にかまわず、ドアをノックする音がした。
同時にドアが開き、小柄で鋭い目つきをした人が入ってきた。
「おはようございます、海外部の神戸丸（仮名）といいます」
細い声で丁寧な口調、笑顔を浮かびながら名刺が渡された。
「お・・・おはようございます」と名刺を受けて見ると、
「部長」の肩書きが付いていた。

やっぱり社長が来ないんだ、
じゃ、最終面接じゃなくて、俺が聞き間違えただけか。

「総務部長から話を聞いた、
ぜひあってほしいといわれて、hollynose君を呼んだんだ。」
「はい」（心の声：そういうことかよ）
「で、いくつか聞きたいんですが」
「はい」（心の声：もうどうにもな～れ）
・・・・・・

またもや一次面接の時に似た質問だった、
「君の長所は」、「君の短所は」、「大学でなにを勉強しているのか」などなど
ただ一次面接と違ったのは、俺が今日の「最終面接」のため結構準備をしてきた。
神部長がどうも満足しているようで、
ずっと笑顔を浮かび、
時にはうなずき、ボールペンでノートになにか書き込んだ。

30分後、聞くことがもうないのか、神部長がノートを静かにしめ、
「ありがとうございました、いろいろいい話を聞かせてもらいました。
ぜひhollynose君と一緒に働きたいです。」と言った。
「後は総務部からお話があるようで、少々おまちください」
と神部長が席を立ち、ゆっくりと退室した。

結局登場したのは例の男性社員、
「話」っていうのは外交辞令の「のちほど結果をご連絡致します」の一言、
俺のうすうすと期待していたことを見事に蹴散らした。

本社ビルに入ったときの期待感が煙のように消え去り、
何のために俺がウキウキして何日間を過ごしたのか、
アホっぽく見えてきた。

どうであれ最終面接まで進んだのだ、
なにかいい結果が来るかもしれない。
受かっても雑貨店の店員だってことをまたまた忘れてしまった。
頭にあるのは早く職を決める、それだけだった。

しかし男性社員が言った「のちほど」が1日経ち、1週間経ち、
そしていよいよ20日にも経ってしまった。
それでも肝心の「結果連絡」がこない。
諦めるべきだったが、どういうわけか、
俺が自分も信じられないアホな行動を取ってしまった。　　　つづく）

[ 本帖最后由 holynose 于 2009-2-26 10:59 编辑 ]

tate-jing

注目ing

:) :)

ドリカム

結果はどうなったんですか？
興味深い。。。。

vickey

なかなかおもしろいことだぜ
ぶっちゃけいうと、こいうリアルな経験談が好みだ
話の最後まで待ってる^^
ところで、LZの日本語はうまいな。俺の何倍よりうまい＞＜