第一週間目の内容をまとめます。
そして、参加してくれた、皆さんに感謝します。特にリルさん、nakunayoさん、SYUKUSANさん,続きを書いていただいて、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
「すみません、うちはもう人いらないです…」 ・ ・ ・ 「あぁ~こっちもダメか…」
ため息しながら、Zは赤ペンですでにばってんだらけの雑誌に新たな×マークをつけた
Zは極普通の留学生、知らない国に来て既に3ヶ月経っていた、持ってきた生活費もそろそろ0になり、「バイトしないと…」と考えて、仕事を探し始めたが、不況の中、現地の言語が全くわからないといっても過言ではない彼にとっては、さすがに容易ではない。留学する前、両親に散々反対され、付き合って3年の彼女とも別れ、Zは理想を追うことを選んだ。そうだ、男であれば平凡な生活より、チャレンジのある日々を望むべきだと信じていた彼が、ここについてすぐ厳しい現実に敗れた。どこかからメロディが流れてきた、Zは煙草に火をつけ、「平穏が一番大切だ…か」と呟きながら、繁華街を後ろにした。
気が付いたとき、Zはひとつの大きなタワービルの前に立っていた。 (いつの間にこんなところへ・・。) そう思いながら何の気なしにタワービルの全貌を見ようと上を仰ぎ見る。 三層からなるそのビルを一番上まで眺めようとすると、首が痛くなるほどの高さだった。 オフィスやジム、そのほかにもいろいろと施設が入っていそうだ。 (ここもあたってみるか。)などと思いながらZはもう一度頭をあげる。ふと、二層目の真ん中あたりから視線を感じる。・・・いや、それほどの高さから視線を感じるなんて馬鹿げていると思い直す。 だがZはそこから動けない。やはり視線を感じるのだ。 しばらくその状態が続いたが、その視線がふいに消えた。そう思った瞬間、Zの体は金縛りがとけたように軽くなった。そしてビルの入り口へと足早に向かっていった。何故だか、視線の正体をつきとめなければいけない気になっていた。 入り口から中へ入ると・・・(続きをどうぞ^^) ビルの一階は大広間の様な部屋だ、その広さは、まるでコロシアムのようだ。部屋の真ん中に螺旋階段が設置され、7階ぐらいまでかけのぼっていた。そして天井から4つの大きなシャンデリアが垂れ下がり、輝いている。眩しくてどんな形になっているのかははっきり見えないが、かなり高価なものだとZは感じていた。ホールを回って見ると、豪華なインテリア、良い香りを放っている実木で装飾した壁、作者が分からないが高価そうに見える絵画をあっちこっち飾っていた。広さの割に人が少ないが、皆セレブのような格好をしている、その中でZはラフな格好でとてもめだっているはずだが、皆がまるで彼を見えないように、優雅な動きでピアノとバイオリンのデュエットの旋律と共にZのそばを行き来をしている。それにしても、この国に来てから初めてこんな豪華な所にきたZは、恥ずかしく、全身に緊張感が走っていた。
「すごい所にきちゃったなぁ~」と彼は呟いていた。
ビルを出ようとしたその時、また先の視線を感じていた。「なんなんですか、一体、気になりますね」と言いながら、イラッとしたZは出るのをやめ、その視線を探し始めた。
一通りさがして、何も変なモノが見つからず、諦めかけたとき、Zの視線がある看板に落っていた。看板は人に見つかれたくないように、ホールの隅に寂しそうにたまった。
「言語不問…募集…2階受付センターへ…」彼がたよりないがこの地の言語を操って、看板に書いた内容を読み始めた。「もしかしたらここ、人を募集しているの!?しかも言語出来なくてOKか、ラッキーだなぁ、出てなくて」と考えるとZは、螺旋階段へ歩いていった。
「お客様、どちらに行かれますか」 突然に声をかけられたZは驚いた顔で振り向いた、あそこに支配人の格好をしている若くて綺麗な女性と二人のガードマンが立っている。
「あ…あの…仕事を探しています…外国人です…受付にいきたい」と、Zは必死にたどたどしい言葉で説明した。
「もしかしたら、お客様、東メインランドから来られた方ですか、ならば…」と支配人が東メインランドの言葉で話しを始めた、Zは久しぶりに母国語を聞いたせいか、非常に親切心を感じたと同時に、女性のあまりにも上手な東メインランド語に感心した。
「貴方はどこの人ですか?もしかして、僕と同じですか?」とZは女性に聞いた。
「いいえ、違います…受付に行かれるなら、私についてきて下さい、エレベーターはこちらです。」
「2階だから、階段でいいよ」
「こちらへ、どうぞ」と女性はZの話を無視し、微笑みながら、案内してくれた。
「え!聞こえなかったか」Zは思い、更に「ここはホテルですか?豪華だな~で、ここはなんのホテルですか?」と女性に聞いた。
「ここはバベルタワーです」と女性は淡々と答えてくれた…(続きをよろしく)
「バベルタワーですか?」とZは聞き返しながら、右手の親指と薬指がぼさぼさの髪の毛に差し込んで、そして、一本の髪の毛を抜いて、女性の前に立てた。
「ええ、その通りで御座います。」と、女性の態度が急に変わって、Zへニコっと、笑顔を見せてくれた。その笑顔は自分への物というより、二人の間にキラキラと輝いている自分の白髪への笑顔しか見えない。
「またかあー」とZが心の中でため息を吐いた。「もうここ数年、ずっとこんな状況が続いてきていて、もう世の中一体どうしたんだろう。俺が一体どこが間違ってんだ?」と一種の絶望感に襲われ、ギュッと胸が痛くなってきた。 髪の毛が引き続き光を発していて、光の中女性の笑顔もますます燦爛な物になっていて、幻にような存在になってきた、銀歯だ、ギン…ギンばだよ、その二つの前歯が。支配人格好をしている清楚な彼女は。
光が容赦なくZの目に刺していて、彼女の笑顔がますます大袈裟になり醜い化け物のように見えてきた。「バベル、バブル、ブベベブ、ベブブベ、ば・ぶ・る」と女性の口から歯ぎしりのような声が出た。
Zは倒れた。そんな中で、優雅な姿勢で倒れてしまった。 さっきの白髪が…(続きをよろしく) 夢の中、Zは今までの人生を省みている。 成功、失敗、感激、遺恨、憎悪、怒り、喜び、悲しみ、恨み… 幾多な感情の起伏がZに襲いかかっている。何度も何度も繰り返されていた。重複の中、いつかしら時間という概念さえも朦朧になってしまった。もうどのぐらいの年月を徘徊していたのも知れず、Zはひたすら、自分と言う存在の価値を肯定しようと、時を遡って、一欠片の証拠を求めていた。 ついに、幸か、不幸か。Zは、ずっと海馬の中のどこかで、何重ものの鎖を纏われ、厳密に封印されていた幼い頃の忌々しき記憶を、徐々に、光の下へと剥き出していく。 それは、まだ右手しか持っていない片手だった5歳のZが、家の隠し部屋で現れた黒き兎と交わした「約束/契約」である。
「吾は汝の左手になり、その代償に十数年後、何の因果を持っていても、必ず汝をバベルタワーに招き出でよ!」
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