3兄妹のパパは中国人、ママは日本人。
日中国際結婚の私たち夫婦にとっての悩みは「子供の教育」についてでした。
子供の将来を考えると、特に言葉の問題は深刻なものでした。日本在住の私たちは、どうやったら、子供たちが中国語を話せるようになるか、家庭では中国語で会話するとか、中国語の絵本を読んであげるとか、中国語のDVDを見せるとか。
いろんなことにチャレンジしてみましたがなかなかうまくいきませんでした。唯一、中国文化学習のための、月に1度の餃子や肉まん作りは、子供たちの受けがよく、今では3兄妹ともなかなかの腕前に。そんなこんなしてるうちに、ゆうくん幼稚園に入学の年になってしまいました。中華幼稚園なんかも見学しましたが、どうせなら小学校に入るまでの間、中国の幼稚園に留学させようと決めました。決めたはいいが、具体的にどのように実行に移すか?いざとなると、なかなか決断がつきません。パパは日本に仕事があるし、子供たちだけ行かせるわけにはいかないし・・・。何度も何度も話し合った結果、残るはひとつ、中国人のパパは日本で仕事、日本人の私たちは中国に留学ということになりました。パパと離れ離れになるのは寂しいけど、私一人で3兄妹を中国に連れて行くしかないということで、2004年8月24日、友人から紹介された、上海のマンションの住所を頼りに、家族に見送られながら、私、ゆうくん(当時4歳)えっちゃん(当時3歳)かっちゃん(2歳)の親子4人、ここ上海にやってきました。着いたところは、聞いてた所と少し違ってたけど、上海の街のはずれ、築7年の6階建ての5階、70平米ぐらいの1LDK。家具、電化製品全部そろって、家賃月1200元。中国の物価は安いとばかり思ってた私にとって、家賃1200元は高い!と驚かされましたが、これは今の上海の住宅事情からすると、相当安い値段らしいということが後からわかってきました。
次は上海留学のメイン、幼稚園探し。
さてどうやって探そうかとりあえず居住委員会(日本でいう町内会みたいなもの)の事務所を訪ね、幼稚園情報を聞いてみることにしました。主任のおばさんが書いてくれた幼稚園の住所を頼りに家から3キロほどある幼稚園に早速行ってみることに。見学を終えて門を出ると、一組の夫婦に会い、彼らが言うには、この隣に最近開園した、もっといい幼稚園があり、自分の子も今学期から転校するということです。え~そんならそっちも見てみよう、と向かった先が、広州を拠点に中国各地に12箇所あるという、現地の双語(バイリンガル)幼稚園。想像の世界でしかなかった中国の幼稚園。ローカルの幼稚園なのであまり期待はしてなかったのに、思ったのとはだいぶ違って、見掛けも日本にも負けないぐらいすごい。これなら子供たちもやっていけそう。結構いいじゃない。というのが私の始めの感想でした。広い園庭にプールまであります。コンピューター室、図書室、ダンス室、ピアノ室、美術室に体育館。こんな広い幼稚園日本にはなかなか無いぞ。と感心し、安心しました。子供たちも気に入ってくれ、この幼稚園に行く!というので早速体験入学させてもらうことにしました。幼稚園に入学するには予防接種の記録表と保健所でのいろいろな身体検査が必要というので、はるばるバスに乗り、保健所まで行って、身体検査を受けることに。受付して健康診断記録表をもらってから、身長、体重、脚気のようなかなづちでひざをたたく検査とゆうくんだけなぜかおちんちんをチェックされ、最後に場所を移動して親指からの採血。採血と聞いてドキドキ。子供たち絶対なくだろうし、もし針が使い捨てじゃなかったら絶対文句言ってやる!と構えていたところそんな心配は要らず。子供たち痛がる様子も無く、針もちゃんと使い捨て。1分もしないうちに検査の結果が出て、会計でひとり50元ずつ払って無事入学前の健康診断終了。どんなことが書いてあるか気になって、検査記録を見てみると、「聴力」の欄に「中国語がわからないので診断不能」と書いてあったのには驚かされました。えっっ!こんなんでいいの?と、このいい加減さに、不安にもなったけど、これでひとまず幼稚園入学のための書類はそろいました。
幼稚園が決まったら、次はお手伝いさん。親戚も知り合いもいない上海。一人で3人の子を世話するのはあまりにも負担が大きすぎるので、子供の世話と家事全般を助けてくれる、住み込みのお手伝いさん探し。上海ではお手伝いさんを雇うことがステータスのようになっていて、多くの家庭がお手伝いさんを雇っています。大家さんにお手伝い紹介所に連れて行ってもらい、「きれいな普通語を話し、子供と一緒に遊んでくれる10代後半ぐらいの人」を条件に探しました。2.3件の紹介所をあたりましたが、なかなか条件に合う人が見つかりません。あきらめて、帰ろうとしたところ、後ろでニコニコしながら立っている40代前半ぐらいの人がいました。どうやら、家で働きたいといっているらしいのだけれど、ん~どうみても10代じゃないし、だいぶ訛った普通語で何言ってるかわかんないし。私の条件とは正反対だな。でも、笑顔がよくて、人がよさそうだから、とりあえずこの人にしよう。と紹介料を30元払って、その日から1ヶ月700元で住み込みで働いてもらうことにしました。明日から幼稚園体験入学。さーいよいよ上海幼稚園留学のスタートです。でも、日本でもママと離れたこと無いのに、ましてや言葉の通じない世界で、始めてママとはなれて幼稚園なんて。きっと当分の間は大泣きするだろうな。
第1回 3兄妹上海の幼稚園に留学する
第1回 3兄妹上海の幼稚園に留学する
第1回 3兄妹上海の幼稚園に留学する
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