【どない】 辞書には 『〔形動〕(「どないな」の形で連体詞的に、「どないに」また単独の形で副詞的に用いられる)どのよう。どんな。*滑?浮世風呂‐二「上の鰻(うなぎ)といふたらまあ、どないなもんぢゃい」 国語大辞典(新装版)小学館 1988』 と載っています。 よく使われるのは「どないしょー」(どうしよう)とか「どないしたん?」(どうしたの?)です。 【例】 「どないしたん?」「どないもこないもあらへん」 年配の人は「どないなとせぇ」とか「どないぞならへんか」とかよく言いますが、若者はあまりこう言う言い方はしません。 「どないでもせぇ」とか「どないかならへんか」という言い方をするようです。 「どないやっちゅーねん」(いったいどうしたというのだ)とか「どないせぇゆーねん」(どうしろというのだ)いう言い方もよく使われます。【ぎょぉさん】 辞書には 『Ⅰ 〔形動〕 1 程度、数量のはなはだしいさま。*虎明本狂言?鍋八撥「ぎゃうさんなたかごゑしていふによって」*浮?人倫糸屑‐妾狂「澆山に見事な奥様や内方をもたれても」 2 行為や言葉などの大げさなさま。誇大。*日葡辞書「Gui?anni(ギョウサンニ)ユウ」*雑俳?川傍柳‐五「ぎゃうさんなものは傾城の他出なり」 Ⅱ 〔副〕 はなはだしく。はなはだ多く。*咄?軽口曲手鞠‐二「ぎゃうさんふるき下帯」 国語大辞典(新装版)小学館 1988』 と載っています。 「よーさん」と言う人もいます。この「国語大辞典(新装版)」というヤツは、簡単なことをよけいに難しく説明しているような気がしますが、要するに「たくさん」とか「いっぱい」ということです。 【例】 「ぎょぉさんあるやん」 「ぎょぉさん」は「たくさん」に置きかえられますが、「たくさん」は「ぎょぉさん」に置きかえられない場合があります。 充分だという意味で「もうたくさんだ」と言いますが「もうぎょぉさんや」とは言いません。 |