湧き始めた父親への怒り
[size=0.75]「父に人生を壊された」。典子さんの胸の奥底にはそんな思いも沸く
20代半ばで夫と出会い、結婚。娘にも恵まれた。両親を反面教師に、娘には精いっぱいの愛情を注いだ。夫も、社会人になった娘も、自分の一番の理解者としてそばにいてくれる。典子さんにとって、今の生活は「本当に幸せ」だ。だが半年ほど前、父の遺骨を典子さんが暮らす場所に近い墓地に移すことになった。そのことをきっかけに「父が襲ってくる」とフラッシュバックが起きた。同じころ、テレビにあふれていたのは、旧ジャニーズ問題の話題。はっとした。30年の時を経て「父の行為は性虐待だった」と初めて認識した。拒食や過食、死にたいと思う気持ち…。全てがつながり、苦しみの原因はそこにあったと気付いた。 父からの性虐待を認識した今、胸の奥底には別の思いがふつふつと沸いてくる。短大を中退し、教師の夢を諦めた。今も精神科への通院が欠かせず、日々、気分は浮き沈みをする。「父に人生を壊された」
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