いざ引越しとなるとあれやこれやと準備に大忙し。転居先のことまで気が回らない方も多いのではないでしょうか。引越ししてみると、こんなはずではなかったということが多々ありますよね。今回は引越し先で世にも奇怪な現象に遭われた方達の話。うわさ話あり、実話あり。あなたは信じますか? それとも気のせいと笑って済ませますか?
■廊下ですれ違う人影!夜中に叫ぶ子ども
~3年前、Sさんが当時勤めていた会社の同僚の話です~
●ようやく手に入れたマイホーム。そこに待ち受けていたものは…
当時、その同僚は家族3人で都内周辺のマンションに住んでいたのですが、都会の喧騒から離れてのびのび過ごしたいと郊外に引っ越しました。都内のマンションを売って、足りない分は新たに住宅ローンを組んだらしいのです。でもとにかく、新築一戸建てを手に入れてとても喜んでいました。
●ねえ、一体これは何の音?
転居先は新築の一戸建て。床がきしんだり建てつけが悪かったりということはないのに、引越し当時からいろんな“音”がし始めたらしいのです。誰もいない2階や部屋から「ピシッ」「ピシッ」と…。気づくのはいつも奥さん。その同僚やお子さんは「そう?」と初めは半信半疑だったと言います。
彼の奥さんという方は霊感が強い方で、霊視能力があると言っていました。例えば紙に書かれた文字や写真を手にかざしただけで、その人の性格や考えていることを言い当てるというのです。「この人はあなたをよく思っていない」「この人はとても正直な人だ」など。以前私が知っている方を霊視してもらったのですが、恐ろしいほど言い当てられ、ぞっとした経験があります。
そんなわけで、彼女が持つ特異な能力のせいで霊を呼び寄せてしまったらしい、と同僚は言ってました。最初はラップ音だけだったのですが、だんだんエスカレートしてきて、数ヶ月後には人の姿までもが見えるようになったらしいのです。廊下で“誰か”とすれ違ったり、自分の隣りに“誰か”が座っていたり…。初めは奥さんが気づくだけだったのですが、全く霊感のない私の同僚までもが人の姿を見たり、音を聞き始めたりしたそうです。引越して1年くらいたったころ同僚が「何だかやばいよ、やばいよ」と言っていた記憶があります。その後もポルターガイスト現象らしきものは続き、誰もいない部屋のドアが勝手に閉まったり、物が落ちたりし始めたと言います。
●子どもが夜中に叫びだした
「行かないで~っ!」決定的だったのが彼の子どもの叫び声。夜中に何かにつかれたようにわめきだしたのです。これはどうにかしなくては、と知り合いのつてを辿ってある霊能者に除霊してもらうことにしたそうです。それでも霊現象は収まらず、引越して2年、ローンが残っているその家はとうとう売りに出されました。
その後の引越し先では全く何の霊現象も起きていないと言っていました。やはり霊的に良くない土地や家というのは存在するのでしょうか?私ですか?あまり霊の存在を信じていなかったのですが、身近にこんな話があったので家を買う時は誰か霊能力のある人に見ていただきたいと思っています。
■のどが渇く~。気のせい?家のせい?
~15年前、Uさんが学生時代の頃の話です~
●この下宿にいるとのどが乾いて仕方がない
当時大学生だった私は、学校の近くにある木造アパート2階建てに下宿を始めました。少し年季の入っていた建物でしたが、日当たり風通しともに良好でした。私には全く霊感がないのですが、引越してからちょっと気になることがありました。学校から下宿先に戻ると急にのどが痛くなって渇くのです。暑いからではないようです。一年中のどが渇くのです。
●みんながここで同じ様な思いをしていたってこと?
ある日友だち3人が私の下宿先に来ることになりました。「なんだかのどが痛いわ、のどが渇くわね!」と3人が一斉に同じことを言い出したのです。本当に背筋が『ぞぞぞっ』としました。直感的に何かいると思いましたね。そこで、私も引越してからずっとこの部屋にいるとのどが痛くなって、のどが渇くことを言ったのです。特に霊感が強いという友人が真顔でぽつりと言ったのです。「霊気が漂っている」
でも現実問題引っ越すとなるとお金がかかるじゃないですか? ここは腹をくくって卒業まで住み続けることにしました。その後も家に帰るとやはりのどが渇くんです。でもそれ以上の不思議な現象はなかったので、「こういうこともあるさ!」ぐらいにとらえて無事卒業までこぎつけました。
その後社会人になって何度か引越しをしましたが、やはりあれほどのどが渇くところはないのです。今考えるとやはり変です。あのアパートには何か居たのでは?と今はそう思っています。
■あなたは家を変わらなければならない
~見知らぬ女性がOさんの友人をおもむろに霊視した話です~
●久しぶりの再会に話がはずんで
ある時、学生時代の友人と2人きりで居酒屋の座敷で楽しく飲んでいました。お座敷といってもとても狭く、テーブルとテーブルの間はあまり空間がありませんでした。ちょっと横の人の話も聞こえるくらい。でも、久しぶりにその友人と会ったこともあり、ビールやお酒をどんどん空けて、とってもいい気持ちに浸っていたところでした。
隣りのテーブルには男女のカップルが座って、静かに話をしていました。そのうちの1人の女性がちらちらこちらを向くのです。40代くらいの長髪の女性です。そして自分の肩をだるそうにさすっています。最初は私たちの声が大きいのかしらと思っていたくらいで、ちょっと声を低めにして、また話に興じていました。それでも何度も何度もこちらを向くのです。よく見るとどうも私の友人の横顔を見ているようでした。
●あなたは一体なにモノなの?
するとその女性がおもむろに低い声で、私の友人側に向いている右肩をさすりながら、ぽつりとこう呟いたのです。「こっちの肩がしびれるう。あなたついてるよね。住んでいるところが悪い」それだけ言うと、首を振りながら、パートナーらしき男性の方を向いて静かにお酒を飲み始めたのです。
ちょっと失礼なその態度に私は憮然としました。「気にすること…」と友人に言いかけようとすると、友人はなんだか真っ青な顔でうつむいてしまったのです。どうしようもないくらい重い空気に包まれました。フォローのしようがないというか…。もうせっかくの再会は台無しになるし…。
●それは本当の話?
しばらくたって、友人はとても真剣な顔つきで話始めたのです。「実は先日引越してからすごく悪いことが重なっているの。原因はわからないんだけど、主人が急に具合が悪くなったりして、会社を休みがちになってるし…。私も急に具合が悪くなることがあるの…。今思えばあのマンションに内覧に行ったとき、すでにその予兆はあった気がするわ。部屋に入った瞬間に気持ちが悪くなったの。たまたま具合が悪くなったと思っていたんだけど、そうでもないかもね。口では言い表せないんだけど、何かいるような気がするの。肩に重くのしかかってきたり、頭にのしかかってきたり、そんな感覚に襲われることが度々あるわ。」
私はあまり霊を信じない人間だったのですが、友人のことがあって以来、住んでいる場所がとても気になり始めました。風で部屋の扉が閉まっただけでもドキッとしますし、物が倒れたら“ポルターガイスト?”て勘ぐってしまいます。友人は居酒屋でのことがきっかけで、住まいを替えたそうです。今は夫婦2人とも元気に過ごしているようなので何はともあれ安心です。今回のことは気のしすぎかもしれませんし、あの女性のいう通りなのかもしれません。わからないということが返ってこういうことに拍車をかけているのかもしれません。
いかがでしたか?別に脅すつもりはないのですが、引越し先を考える時にちょっと気になる出来事ですよね。
引越し先に関する話を伺っていると、方位磁石を持って建物の方位を調べたり、神社にいってお札をもらったり、風水をみて色や置物にこだわったりしている方も多いようです。皆さんは気にするタイプ? それとも気にしないタイプ?