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日志

わたしと僕

已有 326 次阅读2016-6-23 21:57 |个人分类:mone随想| 通用, 日本


日本語の二人称ですが,どんなものがあるか,おもいつくまま,

きさま,おまえ,おめえ,てまえ,てめえ,あなた,あんた,きみ,うぬ,われ,おのれ,じぶん...

ほとんど全部,卑称ですね。

ところが,漢字でかくと,

貴様,御前,手前,彼方,汝,君,我,己

尊称だったり,一人称だったり。

いつこんな価値の変化がおこったのか,くわしくは学者でもわからないそうです。



一方で,一人称はすくない。

全国区で通用するのは,

わたし,ぼく,おれ,くらいでしょうか。




魯迅の「故郷」の一節。

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他站住了,脸上现出欢喜和凄凉的神情;动着嘴唇,却没有作声。
他的态度终于恭敬起来了,分明的叫道:

“老爷!……”

我似乎打了一个寒噤;我就知道,我们之间已经隔了一层可悲的厚障壁了。
我也说不出话。
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この現代語訳を小春にupした人がいます。


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立ちつくす彼の顔には、喜びと寂しさの色が入り交じり、唇は動いたものの、声にならない。やがて彼の態度は恭しいものとなり、はっきり僕をこう呼んだのだ。

「旦那様…..」

僕は身ぶるいしたのではないか。僕にもわかった、二人の間はすでに悲しい厚い壁で隔てられているのだ。僕も言葉が出てこなかった。
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投稿者の書き込みは,「身ぶるい」の意味をたずねたものですが,わたしはそれより「僕」が気になった。




日本での初訳は,1932年,井上紅梅によるものでこうなっています。

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彼はのそりと立っていた。顔の上には喜びと淋しさを現わし、唇は動かしているが声が出ない。彼の態度は結局敬い奉るのであった。

「旦那様」

と一つハッキリ言った。わたしはぞっとして身顫いが出そうになった。なるほどわたしどもの間にはもはや悲しむべき隔てが出来たのかと思うと、わたしはもう話も出来ない
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さらに,1955年の竹内好訳,これは日本の教科書に掲載されているものですが,


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彼は突っ立ったままだった。喜びと寂しさの色が顔に現れた。唇が動いたが、声にはならなかった。最後に、うやうやしい態度に変わって、はっきりこう言った。

「だんな様!……。」

わたしは身震いしたらしかった。悲しむべき厚い壁が、二人の間を隔ててしまったのを感じた。わたしは口がきけなかった

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どちらも主語は「わたし」です。



魯迅には「僕」がふさわしいか,「わたし」か,といえばですね,わたしはやはり現代訳として「わたし」のほうがいいとおもう。

「僕」は,あまりに身近すぎる。



日本の家庭に「お手伝いさん」がいたのは,60年代くらいまでで,その時代なら確かに「主人と使用人」の関係は実感できたはずです。


しかし,今はまったくありません。

だから,むしろ「わたし」のほうが,距離感があっていいのです。

今のこどもは「旦那さま」といわれて,思いつくのはメイド喫茶か,執事漫画でしょう。

そこなら「身ぶるい」する人間がいてもおかしくはない。



11/09/11


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