才能はひとりでに培われ、性格は世の荒波にもまれてつくられる。
― ゲーテ 「格言と反省」
人間の本性は善なり。
― 「孟子」
性格は固くもなければ不変でもなく、活動しており、変化していて、われわれの肉体と同じように病気にもなろう。
― ジョージ・エリオット 「断片」
性格は樹木のようなものであり、世評はその影のようなものである。影はそれについてわれわれが考えるものであり、樹木は真物である。
― リンカーン 「語録」
善にも強ければ、悪にも強いというのが、いちばん強力な性格である。
― ニーチェ 「人間的な、あまりに人間的な」
無邪気な性格は深遠な思索の自然発生的な結果である。
― ハズリット 「断片」
「いちばん性の悪い動物の名は?」と、王が賢者に尋ねたら、賢者曰く「荒っぽい奴では暴君、おとなしい奴ではおべっか使い」
― レッシング 「格言詩」
あらゆる人は同等である。それを異なるものにするのは生まれではなくて、徳にあるのみ。
― ヴォルテール 「断片」
ごく小さな孔から日光を見ることができるように、小さな事柄が人の性格を浮き彫りにする。
― スマイルズ 「自助論」
すべての生物の性質は、地上におけるそのものの状態、そのものの住むべき場所に適応している。
― ボーリングブルック 「断片」
われわれの持っている天性で、徳となりえない欠点はなく、欠点となりえない徳もない。
― ゲーテ 「ヴィルヘルム・マイステル」
技芸はひと揃いの衣裳をつくるであろうが、天性は人間をつくらねばならない。
― ヒューム 「随筆-エピクロス主義者」
強情は人間の心に宿る本源的な衝動の一つである。
― ポー 「黒猫」
極端な無邪気さは極端な嬌態に近い。
― ユーゴー 「レ・ミゼラブル」
吾人の性格は吾人の行為の結果なり。
― アリストテレス 「ニコマコス倫理学」
国民の真の偉大さは、個人の偉大さを構成する性格にある。
― チャールス・サムナー 「語録」
人の性質は、いつまでも前のほうにのみ進めない。ひき汐あり、さし汐がある。
― パスカル 「パンセ」
人の天性は良草を生ずるか、雑草を生ずるか、そのいずれかである。だから、折をみて良草に水をやり、雑草を除かねばならない。
― フランシス・べーコン 「随筆集」
人は多くの場合、他人と異なるのみならず、また、いろいろなときにおける自分自身と異なることが多い。
― パスカル 「小品集-幾何学の精神について」
人間はときに、他人と別人であると同じほどに自分とも別人である。
― ラ・ロシュフーコー 「道徳的反省」