14日の民主党代表選で菅直人首相が小沢一郎前幹事長を大差で破って再選が決まった後、15年ぶりの円高水準をつけた東京外国為替市場で一時1ドル=83円10銭近辺まで円高ドル安が進んだ。
民主党代表選について外為市場には「財政支出拡大に前向きな小沢前幹事長が劣勢」との観測が広まり、「円買い」材料の一つとなっていた。結果が決まり、瞬間的にドルを売って、円を買う動きが強まったものとみられる。
前日に公表されたバーゼル銀行監督委員会の新たな自己資本比率規制の移行期間が予想より長かったことから欧州の金融不安が和らぎ、ユーロ高ドル安が進行したことも対円相場に影響し「円高の原因になった」(日興コーディアル証券)という。